ウイルスバスターのギモン「安全安心な社会の実現のため、何をしているの?~日本への標的型攻撃編~」
当社のお客さまやセキュリティ製品を検討されている方の、素朴な疑問にお答えする「ウイルスバスターのギモン」シリーズ
第7弾の今回の疑問は、「安全安心な社会の実現のため、何をしているの?~日本への標的型攻撃編~」です。
今回はサイバーセキュリティイノベーション研究所のスレットインテリジェンスセンターの清水さんに、安全安心な社会の実現のため、具体的に何をしているのかお伺いしました。
サイバー攻撃ってどんなものがあるの?
---そもそもサイバー攻撃とは、具体的にどういった犯罪なのでしょうか?
清水さん:
大きく2つの属性があります。1つは、重要な情報を盗み取ることを目的としたサイバー攻撃です。日本にとって非常に重要な情報を取り扱う組織が標的なので、学術機関、政府機関またそれらのサプライチェーン(製品の原材料や部品の調達から販売に至るまでの一連の流れ)上に存在する組織を標的として、時間と労力をかけて攻撃を少しずつでも進めていきます。
もう1つは、金銭を最終的な目的としたサイバー攻撃です。
手間暇と得られる対価を非常にシビアにジャッジしていますので、手間がかかりそうであれば標的にしないとか、成功率は低いけれども広くあまねく仕掛けて一部をだます方法をとるなどの特徴があります。
昨今では、サイバー攻撃、サイバー犯罪共にシステムやネットワーク機器の脆弱性(ぜいじゃくせい:プログラムの弱点)を悪用して、侵入、展開しようするケースが増えています。
特に我々が気をつけているのが、ウイルスバスターに代表されるコンシューマ向け製品をお使いのお客様も標的になっていることです。中には日本の重要な情報を取り扱う方もいらっしゃるので、注視をしております。
---日本の重要な情報とありましたが、攻撃は何を目的にしているのですか?
清水さん:
政府機関を対象にしたサイバー攻撃は様々ありますが、攻撃者は「日本の動向を知りたい」、「情報を収集したい」という目的のモチベーションが高いと考えています。
戦時下にあるような国ですと、直接的に国の機能を停止させるような攻撃を展開するケースも確認されています。
日本はそういう状況にないので、行政機能を止める事を目的とした攻撃を受ける可能性は比較的低く、こっそり入ってデータを収集されて持ち去ろうとするという類の攻撃がメインになってくると考えます。
製品にとどまらないトレンドマイクロの活動
---そんな攻撃に対して、具体的な活動を行っているのですか?
清水さん:
脅威に対する調査研究と情報提供を行っています。
具体的には日本において流行っている攻撃、脅威、標的となっている組織に関するリサーチをもとにインテリジェンスを構築し、それらが必要な組織に可能な限り広く届ける活動を行っております。
また、時には直接的なアドバイス、提言もさせていただいております。
我々、トレンドマイクロのスレットインテリジェンスセンターはサイバー攻撃、犯罪にかかるインテリジェンスを作っては必要な人に届けていくことを通じて、製品やサービスとはまた違う観点で、デジタル情報を安全に交換できる社会の実現に貢献しています。
---そんな専門的な機関が企業内にあるんですね。情報の収集はどのようにされるんですか?
清水さん:
基本的にはウェブインテリジェンスと呼ばれる、インターネットから収集できる情報をメインに情報源としています。
加えて当社が持っているビッグデータも相互に参照しながら新たな脅威の手口、新たなサイバー攻撃の手口がないか、また新たなサイバー攻撃に使われているツールがないかをリサーチしております。
この国のサイバーの安全を守りたい!
---それでは最後に、このお仕事に対する想いを教えてください。
清水さん:
この国のサイバーの安全を守りたいということが、まず根底にあります。
また、デジタル情報を安全に交換できる社会、世界を目指していきたいというのが、トレンドマイクロのビジョンになっています。我々の活動は、そのビジョンをこの国から実現していくための活動の一つと考えています。
---ありがとうございました!
デジタル情報を安全に交換できる社会の実現へ
今回は「安全安心な社会の実現のため、何をしているの?~日本への標的型攻撃編~」というテーマについて、清水さんに答えてもらいました。
単に製品を良くしていくだけでなく、デジタル情報を安全に交換できる社会の実現のために、日々脅威のリサーチと情報の提供を行っているんですね!
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YouTubeでは本インタビューの動画も公開されています!(動画はインタビューから抜粋した内容を編集したものです。)
それでは今日も快適なデジタルライフをお過ごしください!