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IT未経験者向けエンジニアスペシャリスト育成の取り組み~育成プログラム編~【配属後、活躍している方々へ】

こんにちは!ネクストジェネレーションセキュリティエキスパートグループの井高です。
第6回目は最終回になります。最終回では、本部長、グループ長にCPITSの取り組みに関して色々と聞きたいと思います。

”トレンドマイクロで、新卒で入社する社員(以下新卒)と第2新卒で入社する社員(以下第2新卒)の人材育成の様子を紹介する「トレンドマイクロの人材育成」。トレンドマイクロでは、新卒・第2新卒で入社した場合、エンジニア職で約1年の育成期間を設けており、育成専任の部署に在籍します。”

▼本部長対談 ~取り組みに関して~

(本部長:新井さん)

井高:
本部長の新井さんとグループ長の鈴木さんに取り組みや今後について聞いていきます。本プログラム(CPITS)は10回の採用を終えて、30名以上方々が挑戦して正社員としてITセキュリティエンジニアの夢を実現しました。

このプログラムは、エンジニア組織では必要不可欠なプログラムになってきましたのでCPITSの取り組みをなぜ行おうと思ったのかを聞かせてください。

新井:
当社はサイバーセキュリティビジネスを生業としていますが、通常の中途採用では外資系ITベンダー・SIer・ITコンサルティング会社など様々な企業と競合しています。基本的にサイバーセキュリティ業界の志望者はIT業界全体で見ると少数なんですよね。そのため中途採用で採用できる候補者は限られた人数を他社と奪い合うことになります。
またIT業界は新しい分野に人が流れやすいという所もあるんですよね。

井高:
IT経験の中途採用市場では人材確保が難しくなってきているという事ですね。

新井:
そうです。そこで我々は基本に立ち返ってどんな人材と働きたいのかという議論をしてきました。そもそも会社が売り上げを上げればそれでOKというわけではなく、顧客のデジタル情報を安全に交換できる世界を作った結果、信頼を得て売り上げが上がっていくという考え方なんですね。
その一つの解答とて当初スキルが高くなくても一緒にその夢を見てくれる人材と一緒に成長していく会社になっていきたいと結論付けしました。これは既に新卒採用では実現が出来ています。

井高:
将来の会社を考えると一緒に働きたいと思える人材は重要ですね。最初からスキルの高い人材はいないので、納得です。しかも既に新卒では実施している点を考えると中途採用でも実現は可能と思いました。

新井:
サイバーセキュリティ業界やIT業界の中で人を奪い合ってもやっぱり先細りじゃないですか。
なので異業種からもっとIT業界に人が入ってくる事でサイバーセキュリティ業界の人材を増やしていく事がまず重要なんじゃないかなと思います。

異業種でもIT業界にチャレンジしたいと考えている人材はたくさんいると思っていますし、そういう方々を対象に我々がトレーニングを提供して我々の業界で働く夢をかなえてもらえる事が実現出来たら、サイバーセキュリティ業界の人材難を解消できるんじゃないかと考えました。
限られた人の奪い合いではどうしてもIT業界の中途採用市場では給与競争になってしまいます。これは採用される側には一時的にはいいのですが、企業の経営状態にとても左右されますよね。お金を稼ぐ野心を持っている人にはいいんですが、時には自分の価値以上の報酬を受け取って苦しむこともあると思います。

トレンドマイクロの雰囲気は私から見ても他社と大きく違います。

しかし外部から見ると会社の価値って、給与以外は非常にわかりづらい事も事実なんですよね。なのでまずは給与とその会社で経験できる体験、それは人間関係だったりマネジメントだったり学びあう環境だったりするんですが、そういうものに価値を感じる人たちが本当にいるのか知りたいというのはありましたね。

鈴木:
そうですね、普通に生活していても色んなものがIT化していく中で他業種の方がIT業界にチャレンジしたいというニーズは増えています。

新井:
幸いにも我々のビジネスも伸びています。お客さんを安全にするという意味では、そのビジネスを支えていただく人材を増やしていかなければなりません。つまり安定的にサイバーセキュリティ業界に来てもらえる状況にしないと駄目な状況です。

この転職市場で他社と人材の奪い合いをするのではなく自分たちできちんと投資をして人を育成するかつ弊社で一緒に働きたいと思える人材を育成していくことが大事だと考えています。

井高:
CPITSを始めた理由はわかりました。では現在、人材育成専門グループとして独立していますが、なぜ人材育成専門グループにしたのでしょうか?

新井:
当初は、人材育成専門グループは存在していませんでした。このプログラムを1年間経験し卒業した人材の方々が本当に働けるかという点に関しては、初期の段階では正直どうなるのかわかりませんでしたが、卒業生が配属先での育成などを通して中途採用と遜色無いパフォーマンスを発揮してくれるようになりました。

この結果から企画に見込みがあると判断して独立した組織にすることにしました。
さらに育成組織に専門のトレーナーを配置し新卒も配属させることにしました。このプログラムのユニークな点は、1年間給与を支払いながら育成を行っていく事ですが、特に大事な点として卒業のクライテリアを満たさない限り配属をしない点にあると思います。

配属が遅れて焦る方もいらっしゃいますが、ちゃんとマネージャが向き合って、自分を整えてから送り出してくれる会社ってあんまりないと思います。

鈴木:
1年間で育成することや安定した人数の確保を考えると集中的にやる必要もあり、そう意味では専門グループが適していたと思います。

新井:
事業が拡大していく中で安定的にサイバーセキュリティ業界に人材が入ってきてくれないと困ってしまいます。そうならない状況を作るには専門育成グループを立ち上げて、集中して育成を進めることが最善と考えました。

▼本部長対談 ~今後の期待~

(グループ長:鈴木さん)

井高:
現段階で一定の結果を出せているように感じています。現場配属後、配属先で継続して育成を行っていますが、どんな点を採用された方々に期待していますか?

新井:
異業種から入社していますので、我々と違った視点や発想もあることを考えると周りのメンバーも色んな気づきがあり相乗効果が出るといいなと思っています。

異業種から来た人が実際に働けている状態というのは、在席しているメンバーからするとすごくいい刺激になると思うんですよ。
それは後から入社した未経験のモチベーションが高くて色んなことにチャレンジをしてくれるからです。

異業種から入社していますので、我々と違った視点や発想もあることを考えると周りのメンバーも色んな気づきがあり相乗効果が出るといいなと思っています。

鈴木:
事業拡大を考えるとビジネスをささえる人材になってほしいと思っています。また異業種からチャレンジしてくれたので仕事を楽しんでトレンドマイクロライフを過ごしてもらいたいです。

新井:
最初のステップとしてはまず、配属された部署で誰にも負けないレベルを目指してもらって、次にトレンドマイクロの中でのキャリアを考えてもらいたいですね。

井高:
採用された方々は異業種からチャレンジして成功している事から今後も色んなチャレンジをしてくれそうですね。またトレンドマイク内でも様々なキャリア形成が実現できるので、そういった部分でも活躍してくれるといいですね。

鈴木:
そうですね。異業種からサイバーセキュリティ業界へのチャレンジが促進されるようなプログラムに進化させていく予定です。

▼あとがき

井高:
新井さん、鈴木さんありがとうございます。全6回にわたり、弊社の取り組みを紹介させていただきました。

如何でしたか?

弊社は、今後も様々な挑戦を行っていきます。
興味のある方は、一緒に挑戦をしませんか?


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