「私たちが社会貢献活動を続ける理由」
こんにちは!
今回は、当社がこれまで取り組んできた「社会貢献活動(CSR)の活動記録についてまとめたWebサイト」がリニューアルしたので、改めて皆さんに活動にかける想いをご紹介したいと思います。
Webサイト制作の担当者の一人である秋山さんにライターとしてnote記事を執筆頂きましたので、ぜひご覧ください。当社が少しずつ積み上げてきた取り組みについて少しでも知ってもらえたら嬉しいです。
誰かの役に立ちたいということは「きれいごと」なのでしょうか。
トレンドマイクロの社会貢献活動に力が入ったきっかけは東日本大震災でした。そこからの10年を中心にした社会貢献活動をこのWebサイトにまとめました。
企業の行う社会貢献活動は、単にその姿をよく見せたいからではないかと言われがちです。まさに「きれいごと」。私たち自身も、自分たちが行う活動について、相手から見たら「きれいごと」ではないか?という考えから逃れることはできません。
この文章を書き、着地をうまくまとめたつもりでも、それでもやっぱり、いや逆に「きれいごと」とされてしまうかもしれません。でも考えてみたくてこの文章を書いています。私たちトレンドマイクロの社員は何のために社会貢献活動をしているのでしょうか?
いきなり個人的な話で恐縮ですが、企業の社会貢献活動との対比のために、私の父の話をさせてください。父は晩年、中学校の指導支援という立場で働いていました。例えば教室に入ろうとしない生徒さんの話し相手になることも主な仕事のひとつでした。
体の調子を崩してリタイアした後も卒業した生徒さんとの交流を続けていました。そこに社会貢献活動という意識はなく、幼少期に両親を続けて亡くしていた父が、彼らの役に立ったと自分が思いたい、という気持ちで彼らと会い続けてきたのではないかと想像しています。
企業による社会貢献活動は、そういった個人的な想いとは離れた活動です。私たちの社会貢献活動はどういう想いで続けられてきたのでしょうか?
2019年の株主総会でトレンドマイクロCEOのエバ・チェンは、当社が社会貢献活動に力を入れる理由を「社会貢献活動により、社員が、自分たちが世界の一部であり、自分たちの仕事は他の人々を助けることだと理解するようにできるようになる。それがわが社の重要な哲学」なのだと語りました。
2011年の東日本大震災の復興支援ボランティア活動をきっかけとした「スマイルプロジェクト」を中心に私たちの社会貢献活動は、継続してきました。上記の哲学から、お金を拠出して終わりではなく、できるだけ社員が身体を動かすようにしています。私たちは、ご協力させていただける方々、団体様と一緒に活動を続けてきました。
東日本大震災から2016年の熊本地震、2017年の九州北部豪雨、2018年の西日本豪雨などの日本全国の被災地支援、さらに児童養護施設の支援と「スマイルプロジェクト」が展開していったのは、東北で被害に遭った方々の話を聞き、実際に身体を動かしたことが影響していると考えています。被災者の方々から私たちは、命の大切さや愛する人を守ることの重要性を学び、自分事として考えるようになっていきました。
私たちは、大規模な自然災害や疫禍が起こるたびに、自分が生きている場所の地続きにある困難に直面した方を思い浮かべ、「私たちは今何ができるか?」と考えるようになりました。さらにそれはスポーツ支援、文化支援、教育活動へとつながっていきました。
私たちの社会貢献活動は、誰かわからない人へ、ではなく、あの地のあの困難に直面している人に、自分が役に立ちたいという思いで続けられてきたといえます。
筆者が参加した活動より
私たちの本業はサイバーセキュリティを守ることですが、デジタルデータのその先には人間がいます。人を助けたいという気持ち、何に困っているのかを想像する力がないと本業は務まりません。困難に直面しているのはもしかしたら自分だったかもしれないと想像し、共感する力を身につけ、それを本業に活かすために私たちは社会貢献活動を続けているともいえるでしょう。
私たちの社会貢献活動は会社をよく見せたいという「きれいごと」ではなく、私たちがサイバーセキュリティ会社であり続けるためのものです。Webサイトは、私たち自身が学ぶために、数多くの方々に支えられてきた活動への想いをまとめています。私たちはこれから先も皆様から学び続けます。
それでは今日も素敵なデジタルライフをお過ごしください!