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IT未経験者向けエンジニアスペシャリスト育成の取り組み~育成プログラム編~【本配属に向けてのOJT期間の想い】

こんにちは!ネクストジェネレーションセキュリティエキスパートグループの井高です。

第4回目はいよいよ本配属前のOJTでの6が月間の実務体験を聞きたいと思います。正社員登用試験に合格して気持ちも明るくなり、ドキドキなのでしょうか?ウキウキなのでしょうか?OJTでは色んな経験や人との関りが発生します。具体的にどうだったのかを聞いてみましょう。

”トレンドマイクロで、新卒で入社する社員(以下新卒)と第2新卒で入社する社員(以下第2新卒)の人材育成の様子を紹介する「トレンドマイクロの人材育成」。トレンドマイクロでは、新卒・第2新卒で入社した場合、エンジニア職で約1年の育成期間を設けており、育成専任の部署に在籍します。”

▼OJT内容の紹介

6期生

井高:
今回も、6期生の皆さんに聞いてみましょう。
正社員登用試験の合格おめでとうございます。いよいよOJTですが、この6か月間の業務体験の内容を教えてください。

前野:
OJT期間の業務体験は「製品の理解促進」と「サポート業務の理解」でした。主に2つの製品※に対する製品仕様の問い合わせの一部を対応します。

内容は1日あたりお客様からの新規お問い合わせを約2~3件、加えてお客様から来た追加のお問い合わせに対して回答を作成して対応します。また、社内のイベントやCPITS関連の業務、他部署から来た業務の依頼にも対応していました。
※製品:Trend Micro Apex One, Trend Micro Deep Security

松下:
前野さんと同じでこの6か月間は、お客様対応業務を体験させて頂きました。ここではお客様からのお問い合わせに対して製品仕様の説明や問題解決案を回答します。シニアの方々に自分の作成した回答内容に問題がないかを事前にチェックして頂いたあと、フィードバックをもらい修正しつつ回答を行うような形ですね。

回答には根拠が必要なので過去事例の参照や実機での検証をする訳ですが、その中で自分の中にナレッジがみるみる溜まっていくことが実感でき、自分が提示した回答でお客様が問題解決できたのを見ると、達成感がありましたね。

三村:
OJTの半年間では同じくお客様対応をメインの業務として行い、その合間に数多くのプロジェクトにも参加させていただきました。

お客様対応ではお問い合わせに対して回答を作成し、その解答で問題ないか査読※をしていただいた後にお客様に回答を送るといった業務を行っておりました。この半年間では、査読が必要無いレベルになることを目標に対応を行っており、先日無事査読せずにお客様と対応ができるレベルになりました。
※査読:事前に回答内容を上位エンジニアが確認する

また、このOJTの期間では検証環境管理者として研修で使用する検証環境の管理も任せていただいておりました。タイミングが悪く管理者になってから検証環境のトラブルが多々ありましたが、調べながらなんとか復旧することができ、とても学びの多い経験をさせていただきました。

三村:
座学は確かに分量も多いし範囲も広くて、自分の中で消化しきれずに進むことも多かったですね。
私は構築の研修が大変でしたね。
「こういう要件を満たすものを作ってください」ってお題だけ出されて、後は自力でググってやれ!って感じで大変でした。でも実際に実機を触っていると、1か月目でインプットしたことの理解度も上がるし、手を動かすことの学習効果の高さは感じました。

谷津:
ほぼ皆さんと同じ内容ですが正社員登用試験後は、主に製品のお問い合わせに対しての対応がメインでした。
お客様のお困り事に対して、実際に仮想の環境で再現し、課題解決をする中で製品知識の細かい仕様のインプットや実際のお客様へ返信する文章の作成を通してのアプトプットをしていきます。

また、社内イベントへの参加もこの時期から始まり自分の顔を皆さんに知ってもらう時期にもなります。

※テンプレートに沿って回答作成します。

テンプレ

井高:
実務を通して製品の理解を深めたり、顧客を理解するという期間ですね。
また所属部署の管理業務やイベント参加など人の輪を広げていける大切な時期という事が伝わってきます。
まさに業務体験だけではなく、自分の売り込みも兼ねてますね。

▼正社員登用試験後の合格を経ての決意

平岩さん

井高:
本配属前に実際の業務を知る・体験する期間ですが、皆さんは正社員登用試験という関門を潜り抜けてきましたよね。皆さんは正社員になれて緊張から解放されたのかな?

ここでは、配属に向けて改めてどのような決意を持ったのかを教えてください。

前野:
やっとスタートラインに立てたという気持ちとともに

    「これまで以上に製品知識やITの知識を身につけないと」

と思いました。
どちらの知識も常にアップデートしていき、一日でも早くサポート業務を通じてお客様に貢献できるようになろうと思いました。

松下:
正社員登用試験を終えてからは、本当に緊張から一気に解放されましたね。ただもちろん、それで終わりではないのでお客様対応を通じての製品知識の定着という所に重点を置いて業務に臨みました。
自分が前職、工場で働いていた時には他社製のマシンを使う機会が山ほどありました。

日々の業務でマシン仕様の疑問点が沸きあがってきたときに、仕様について即答してくれるエンジニアの人たちはとても頼もしく感じたのを覚えています。
なので私も配属後にはお客様の問題解決の役に立てるよう、周りの同期よりも製品仕様について詳しくなってやろうという気持ちで臨んでいましたね。

三村:
正社員登用試験合格を経て、「もっと技術力をつけなければ」と決意したことを強く覚えています。

研修期間や正社員登用試験などではお客様対応を想定したロープレ※などを行うのですが、そのロープレを通して「自身の技術力がなければお客様の力になれない」ということを痛感しました。
正社員になると資格報奨金もいただけるようになるため、正社員として登用された今は資格取得を積極的に行っています。
※ロールプレイニング

谷津:
正社員登用試験はやっとスタートラインに立てただけという認識です。
私が研修していく中で会社に利益をもたらせた事はまだ一つもないからです。そういった意味でも、引き続き自己研鑽に励みながら一日で早くこの会社に貢献したいという気持ちでいます。

井高:
スタートラインに立った感じでしょうか?まだまだ未熟な自分を感じながらエンジニアとしてより成長して、会社に貢献できる人材になりたいという気持ちが伝わってきます。

▼業務体験(OJT)の苦労話・学び・成長

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井高:
OJTはまさに業務体験であり、実務を実際に行うわけですが、どんな苦労があったのかを聞いてみましょう。
併せてここでも学びがあり、成長し続けている段階ですので色々と聞かせてください。

前野:
お客様からの問い合わせに対応するにあたり、お客様宛の文章を作成して現場で対応している方に確認していただくのですが、研修当初は製品の詳しい仕様を把握できていなかったり、文章の構成があまり上手ではなかったりとなかなか「送信OK」をいただけませんでした。

また、お客様を待たせるわけにはいかないので回答期限を守りながら、お客様に適切な回答を作成する点に苦労しました。

今では6か月間の研修を通して1人でお客様からの問い合わせに余裕をもって回答できるようになったことが成長です。

松下:
何よりもお客様のお問い合わせ内容から問題の本質を見抜く力が付いたと思います。
最初は、文字起こしされた問い合わせ内容に対する回答を用意するので精一杯だったのですが、徐々に

「お客様は何が知りたい・やりたいのか」「どこをゴールとしているのか」

を考えるようになりました。

聞かれたことにただ答えるだけでなく、お客様がゴールに到達するために必要な補足情報を提示したり、お客様と同じ環境を使って自身で検証することで表面化していきていない問題点を洗い出すなど、時間をかけつつも最初より質の高い回答ができるようになったと感じますね。こういった事ができるようになった背景には、周りの同期・先輩達がどのようにお客様対応をしているのかを共有してくれたこと、マネージャの方々がその共有の場を用意してくれたこと、センターの方々の丁寧なフィードバックがあったからに違いないです。

本当にNGSEは周りのサポートや気軽に聞ける環境が整っていて素晴らしいなと感じました。

三村:
OJTの半年間では、数多くのプロジェクトにも参加させていただきました。前職では定常業務を行うだけで、何かのプロジェクトに参加したり、任せていただく経験がほとんどなかったため、プロジェクトを進めることにとても苦戦した覚えがあります。

はじめは週次会議の進め方からスケジュールの管理など慣れないことばかりでしたが、周りの方の支えもあり、まだまだ未熟ですが少しずつ成長できたと思います。

谷津:
業務体験を始めた当初に苦労した点は、製品の知識がまだまだ理解しきれていない部分が多いため、お客様のお困り事への返信に時間をかけてしまうという点です。
しかし、多くの方のフォローや支援のおかげで数カ月で製品知識の習得と対応スピード向上は成長できた部分であると感じています。

井高:
研修と違って、楽しい感じでリラックスしているように感じます。それは皆さんが正社員登用試験(研修)を一所懸命に取り組み合格したという努力の結果ですね。

▼あとがき

井高:
今回は6期生のみなさんからあとがきを頂きました。

【前野】
OJT期間に入ってからお客様への対応が始まり、「誤った内容を送らないようにしないと」という緊張感がありました。いまでもそれは変わらずありますが研修を経て製品やお客様への適切な回答作成に自信がつきました。CPITS※での研修もほぼ完了し、CPITSの最後の期間ということでさみしい気持ちもありますが配属されてからも研修で学んだことや自ら学ぶ姿勢は維持して業務に取り組んでいきたいと思います。
※CPITS: Certification program in IT Security(未経験者向けエンジニア育成プログラム)

【松下】
OJTでは問題解決手法からお客様対応まで様々な事を学ばせて頂きました。CPITSとしての研修はほぼ完了し、いよいよここから配属という形になる訳ですがこれから先もCPITSの研修で学んだことを活かし、1人のエンジニアとして会社に貢献できる人間を目指していきたいと思います。

【三村】
CPITSの研修もようやく終盤を迎え、ここまでやってこれたことに今はほっとしています。
入社前は自分がこの研修を乗り越えられるのかとても不安でしたが、マネージャの方や先輩の方々の支えもありこの1年頑張ってこれました。
そろそろ配属となりますが、残りの期間も気を抜かず配属に向けての準備を頑張っていきたいと思います。

【谷津】
正社員登用試験後も休む暇もなく業務体験が始まります。
オンボーディング※の研修から実業務に近い体験をする事で以前よりも自覚や責任が芽生え、いい緊張感で業務に励み、その結果、自分の成長を実感する事が出来ました。
また同時にチームの他のメンバーをフォローする事にも気が周るようになったとも感じています。私だけではなくNGSEの研修を経験したメンバーの多くがこのように感じていると思います。
この良い循環がNGSEの強みじゃないでしょうか。
※オンボーディング:OJT期間

井高:
次回は、いよいよ配属です。配属されてからの状況を色々聞きたいと思います。
お楽しみにしてください!

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